天候が及ぼすドローンへの影響とは?|安全飛行のために知っておきたい気象の基本

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ドローンは空を飛ぶ機械である以上、天候の影響を大きく受けます。

「今日は晴れてるし大丈夫そう!」と思っていても、風速や湿度、気温によって飛行が制限されたり、事故のリスクが高まったりすることも。

この記事では、ドローンにとって危険な天候条件や、飛行前にチェックすべき気象情報のポイントを、垂水ドローンスクールの講習内容に基づいてわかりやすくご紹介します。


■ 風がドローンに与える影響

風はドローンにとって最も影響力のある気象要素です。

● 風速の目安と飛行の可否

風速 状況 飛行の可否
0〜3m/s   微風   飛行に最適
4〜5m/s   やや風あり   機体性能によって注意が必要
6m/s以上  強風   原則、飛行は避けるべき

風速が6m/sを超えると、小型ドローンでは姿勢が安定せず、墜落や流されるリスクが高まります。

また、地表の風と上空の風は異なることにも注意が必要です。地上では無風でも、数メートル上空で強風が吹いているケースもあります。


■ 雨・湿気・結露による影響

● 雨の日は絶対に飛ばしてはいけない理由

  • 雨粒が電波の送受信部に当たると飛行が不安定に

  • 電子基板に水が侵入してショートや故障の原因

  • カメラに水滴がついて映像が不鮮明に

多くのドローンは防水仕様ではないため、たとえ小雨でも飛行は避けるべきです。

● 湿度と結露にも注意

気温と湿度の差が大きいと、機体内部やカメラレンズが結露することがあります。
結露は電子部品の腐食や映像トラブルの原因になるため、湿度が高い日の飛行後は乾燥を心がけましょう。


■ 気温によるバッテリー性能の低下

ドローンのバッテリーはリチウムポリマー(Li-Po)が多く、気温の影響を強く受けます。

● 低温時のリスク

  • 出力が安定しない

  • 急激な電圧低下 → 飛行中のバッテリー切れ

  • 警告なしで緊急着陸することも

気温10℃以下での飛行は、バッテリーを事前に温める(25〜30℃)などの準備が必要です。

● 高温時の注意

  • 内部温度が上昇しすぎると自動停止する機種も

  • バッテリーが膨張・劣化しやすくなる

夏場の炎天下では、機体やバッテリーが熱を持ちやすいため、休憩を取りながらの運用が大切です。


■ 曇り・霧・視界不良の影響

● 目視外飛行の判断基準

ドローンの多くは目視内飛行が原則です。曇りや霧で視界が悪い場合には、以下のようなリスクが高まります。

  • 機体の位置を見失う

  • 建物や電線との衝突

  • 緊急時の手動制御が遅れる

ドローンでは、操縦者から肉眼で常時機体を確認できるかどうかが安全飛行の判断基準となります。霧や曇天で見通しが悪い場合は、たとえ晴れていても目視内飛行が困難な状況では飛行を控えるべきです。

■ 天候確認のために使いたい便利アプリ・サイト

◎ 気象情報ツール

  • 気象庁

  • 民間の天気予報サイト

飛行前には3時間前・直前・飛行中の3タイミングで天候チェックを行うのがベストです。


■ 垂水ドローンスクールで学べる「気象と安全飛行」

垂水ドローンスクールでは、国家資格取得に必要な知識を中心に、安全な飛行を行うための基本的な判断力を養う実践的な講習を提供しています。

気象に関しては、講師からの実務経験に基づいたアドバイスや、気象情報の活用方法についての指導を行うことで、受講者の理解を深めています。特に風速の判断や、飛行可否を見極めるための現場レベルでの判断基準については、実技講習の中でも繰り返し確認します。


まとめ|天候を読む力は、安全飛行の第一歩

天候はドローン飛行における最大の外的リスクです。
特に、風・雨・気温・視界の4要素を正しく把握することで、安全性は大きく向上します。

初心者のうちは、晴れていても“風”や“湿度”を軽視しがちですが、経験を積むほどにその重要性を実感するはずです。

垂水ドローンスクールでは、機体の操縦だけでなく、安全な飛行判断ができる人材の育成に力を入れています。天候を味方につけて、より楽しく、より安全にドローンライフを楽しみましょう!


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